懐かしい
昔は鏡に映る自分の姿を
まともに見る事も出来ず
鏡をちゃんと見るところから
レッスンは始まった
当時腰痛で
立つこともままならず
神戸の整体院までタクシーで
通う日々だった
やっと電車で通えるようになったころ
整体院の先生が
「腰痛にはフラメンコがいいんだよ」
当時の自宅のすぐそばに
スタジオはあった
見学と一度のグループレッスンの後
すぐに個人レッスンに切り替えて
始まった
下着は一切付けてはならず
レオタードのみ
足元は素足
そしてひたすら母趾球を意識し
整え
鏡に映る自分をしっかりと見て
ただただ立つだけ
当時の私には
これがかなりの苦痛であった。
十数年後
再び鏡の前に立つことになった
今度は
フラメンコシューズではなく
ハイヒールである
どちらも諸刃の剣である
過去、様々なしくじりを犯し
自分を恥じてしまっていたが
いや、あっぱれ
ちゃんと辻褄が合うようになっている。
私は
ハイヒールコーチとして
世に貢献するのが今世最後の
仕事だと思っている
何故そう思うのか
はっきりと認識はしていなかった。
ただそう感じるだけであった。
ハイヒールコーチとしての仕事を
成し遂げる為には
今までの人生の経験の全てが
必要だったのだ
パズルのピースがはまって行くように
点と点が繋がって行くように
レッスンで履いていたフラメンコシューズ
師匠から譲り受けたパリージョ
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